年々、医療ツーリズムとして日本を訪れる中国人富裕層が増えている。
がんの放射線治療や心筋梗塞・脳卒中など数カ月を要する治療で訪れる場合と、1泊2日の人間ドッグと大別すると2種類だが、年間の利用者数は約30人程度である。しかし、その金額は非常に大きい。
そんな中、日本中で医療通訳を導入している医療機関は少なくないが、昨年から宇都宮市内の病院でも本格的に医療通訳業務に乗り出した。宇都宮の中国語の医療通訳会社(シーセブンマーケティング)を通じて、治療や健康診断を受ける医療ツーリズムで来日する中国人富裕層の需要に対応するため、中国・深センに利用者を受け付ける現地法人も設立した。今秋には宇都宮市内で医療通訳養成校の開校を目指している。
医療通訳を行う会社は北関東では珍しく、中国人富裕層の医療観光客増を図るのが狙いだ。