インドネシアのMICEの動向について

インドネシアのMICE分野、つまりMeeting(会議・研修)、Incentive(招待旅行、travel, tour)、Conference(国際会議・学術会議)あるいはConvention、Exhibition(展示会)を目的とするの旅行者が2013年でインドネシア全旅行者に占める割合が約3%の26万人(観光・創造経済省調べ)にとどまりました。2013年の観光を含む旅行者数は前年比9.5%増の880万人でしたから(同)、インドネシア政府の掲げた目標であるMICE分野での旅行者を2019年までに3倍の9%80万人規模に拡大する目標には達成していません。

MICE分野は、ひとつのイベントで多数の旅行者数が見込めるほか、一般的に旅行者1人当たりのインドネシアでの購買金額が普通の観光旅行よりも高いといった経済波及効果が大きいとされています。更に、ビジネス・イノベーションの機会を創り出し、国や都市の競争力を高めるといった大きなメリットがあるので、インドネシアやシンガポールなどのASEAN諸国だけでなく、日本も国際会議を中心に観光庁や日本政府観光局による促進を目指している分野でもあります。

こうした、インドネシアにおけるMICE分野旅行者伸び悩みの動向は、インフラ整備が整っているのが首都ジャカルタとデンパサールという2都市だけであることなどが要因ですから、迅速なインフラ整備が求められるのです。

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