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福島県の果物輸出の勢いが止まらない。
現在タイ、マレーシア、インドネシアで桃の輸出が盛んだが、ベトナムでは「イオン」「シティーマート」などのイオン系スーパー約30店舗で福島県産の梨の販売が開始されている。
日本梨の代表的な「幸水」や「豊水」などの品種をはじめ、「新高」や「二十世紀」等の品種が輸出されている。どの品種も糖度が12度以上になる甘い梨で海外富裕層にも受け入れられる美味しさだ。8月末から来年1月まで輸出される予定で、10月下旬から収穫が開始される「新高」はベトナムのテト(旧正月)に合わせた輸出を目指している。
梨は桃などと違い、収穫後に追熟しない特徴がある為、とれたてで新鮮なものが一番美味しい。そのため、梨の輸出には果実の鮮度を維持したまま長期間輸送できる氷感冷蔵庫保管を試験的に導入している。今後の取扱量拡大を見据え、空便と比べてコストが低く大量輸出できる船便で他国や他の果物の輸出でも導入できるか検証されている。
福島県県産の梨の販売価格は1玉2Lサイズで約400円でベトナム人富裕層向け商品となるが売り上げは好調のようだ。
このような海外富裕層に向けたマーケティング視点も被災地の復興の一助となっている。美味しい果物の産地として「福島県産」というブランドを確立し、桃やリンゴなどの他の果物の浸透も目指したいとしている。
参照:福島民友
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