北陸を中心に経営相談などのコンサルティング業務をおこなう富山のジェック経営コンサルタントが、タイ富裕層をターゲットとした文化体験ツアーの販売を開始した。富山の黒部峡谷や立山黒部アルペンルート、能作などを巡り、富山の伝統文化を体験してもらうモデルツアーだ。2018年5月末に初めてタイの富裕層夫婦1組を招待した。
ジェック経営コンサルタントは、伊勢丹バンコクで能作(高岡市)の高岡銅器など富山の伝統工芸品も扱っている。今回の文化体験ツアーとの相乗効果で、富山の伝統工芸品の売上増につなげる狙いだ。今後も定期的に開催していく予定で、文化体験ツアーをきっかけに既に20件の商談につながったという。
富山に限らず、アジアの富裕層をターゲットに体験を入り口に伝統工芸品や特産品を販売拡大につなげるというモデルは、他の自治体でも応用が可能だろう。そのためには、まず現地の富裕層に知ってもらうことが必要不可欠だが、今回の事例のように現地の百貨店などと連携したり、現地のイベントに積極的に出展したりするなどの方法が効果的と考えられる。実際、栃木県が過去にシンガポールで開催された「Oishii Japan」という食のイベントに参加した事例もある。
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