台湾・馬祖(マソ)島のカジノ計画とは

台湾・馬祖(マソ)島にはカジノ建設計画があります。

馬祖島は台湾(中華民国)の統治範囲ではありますが、台湾島付近ではなく約200km離れた、中国大陸のすぐそばに浮かぶ島々の総称です。
人口は12000人と非常に少なく、台湾からの移動手段は二つの空港と台湾・基隆からの船となります。
主な産業は観光で、中国大陸から近いこともあり中国人の渡航者も多いです。

しかしながら過疎に悩んでいることから、カジノ建設計画が持ち上がりました。2012年にはカジノ設置の可否を問う住民投票が行われ、賛成が多数となりました。しかしながら反対運動も根強く、投資会社の決定にも至っておらず、未だ具体的な進捗はありません。また、2016年に国民党から独立志向の強い民進党に政権交代が行われ、中国共産党が台湾との関係見直しをしており、その影響で中国から台湾への渡航者が急速に減ってきており、中国と近い馬祖島の観光にも大打撃になっている模様です。中国人観光客を主なターゲットとしてカジノ計画が進んでいたこともあり、計画見直しは必至の状況です。
中国人観光客を目当てに急成長したマカオをモデルに馬祖島も観光開発する予定でしたが、中国の景気減速がありマカオの取引額も減少していることから、今後の馬祖島のカジノ計画も混沌とした状況です。

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