止まらない中国人富裕層の金・ジュエリーの購入熱

中国での金の消費が増加し、宝飾品の需要は引き続き高まっていることが、第2四半期の業界データで発表された。

WGC(世界ゴールド協会)のデイビッド・ハーケイル会長によると、中国の金消費は国の富が拡大し続ける限り、さらに拡大する可能性が高いという。ハーケイル会長は、中国人は世界中で販売されている金の約30%を金塊ではなく宝飾品として購入すると推定している。CGA(中国ゴールド協会)会長の宋新(Shin Xin)氏は、金の宝飾品の消費の継続的な増加は、若い中国の消費者の間で、金だけでなく別の種類のジュエリーに対する需要の増大に起因していると考えている。

2018年上半期の世界の金需要は前年比6%減の1,959.90トンとなり、2009年以来の最低水準であったとWGCは最新の需要動向レポートで述べている。第2四半期だけでも、需要は964.3トンと前年比4%減で、投資目的の購入は9%減少したという。しかし、同時期の中国では、金の消費量は前年比7%増の332トンとなり、3年ぶりの高水準を記録した。

アナリストらは、ジュエリーのようなハイエンド部門の需要の高まりと成長を背景に、消費は引き続き増加するとみている。

中国は長い間、世界の金産業における支配的な役割を果たしてきた。Bloomberg Intelligenceの金属および鉱業のシニアアナリストによると「業界は顧客のニーズを満たすために、より多くの小売製品を生産しており、第2・四半期の需要の増加は主に宝飾品、金棒、硬貨の消費によるもので、第1四半期の成長率は中国・米国の貿易緊張の中で投資家の懸念から増加している。4月以来の金価格の世界的な低迷は「中国と米国の貿易緊縮による価格下落、米ドルの高まり、人民元の下落は、後半に金需要を押し上げるだろう」と予測している。

参照:chinadaily

中国国内では、世界的企業の増加などを受け、今後も金やジュエリーの需要は増加するとみられている。

好機として中国にジュエリー販売を加速したい企業も多いだろう。中国富裕層の意見を聞く、中国富裕層に開発に協力してもらうなどは簡単にできることではない。そこで当社では「HighNetWorth Lab」という、定期的、継続的に富裕層の意見を取り入れた商品開発支援を実施している。富裕層向けに商品、サービスなどを開発したいとお考えでしたら、一度ご相談いただきたい。

「HighNetWorth Lab」に関するお問い合わせ、ご相談は下記お問い合わせページよりお願いいたします。

お問い合わせ・ご相談はこちら

関連記事

  1. 成長著しい産業分野とカンボジアで成功する秘訣またはMICEの動向

  2. カンボジアでのクールジャパン

  3. マレーシアの不動産投資のメリットとデメリットは何か

  4. モルディブの文化

  5. ベトナム企業の法人設立案と状況から判断したメリットとデメリット

  6. 10年連続「日本人が移住したい国」No.1のマレーシア