中国人富裕層に強みを持つ香港系IR企業が強い意欲を示す、日本のIR施設建設

写真:(c) 関西経済同友会

カジノを含む統合型リゾート(IR)施設の整備法案が2018年7月に成立し、さらに大阪万博の開催も決定したことで、日本における統合型リゾート(IR)開発をめぐり、海外企業が参入に向けた攻勢を強めている。特に積極的なのが香港系のギャラクシー・エンターテインメント・グループとメルコリゾーツ&エンターテインメントだ。

ギャラクシー・エンターテインメント・グループは、マカオにある世界最大級のIR施設「ギャラクシー・マカオ」を運営。日本市場参入に向けては、2017年3月に、出資するモナコのカジノ大手「モンテカルロSBM」と共同で日本市場参入を目指す方針を発表した。

一方、メルコリゾーツ&エンターテインメントも、大阪と横浜をメインに日本市場参入を狙っている。東京と大阪にいち早くオフィスを開設し、関西圏でも積極的な活動を展開している。

両社に共通するのは、どちらもマカオでIR施設を運営している点だ。2018年末現在、訪日外国人観光客は約25%が中国ということもあり、中国(マカオ)での実績を要する両社のノウハウが日本におけるIR施設運営にも活かされる可能性は高い。また、北京から日本の主要都市へは4時間以下で行けるケースもあり、アクセスの良さという点でも中国人富裕層は外せない重要なターゲットになりそうだ。

もちろん、香港系以外でも、アメリカ系のMGMリゾーツ・インターナショナルやラスベガス・サンズなどが参入に意欲を見せている。MGMリゾーツ・インターナショナルは大阪で開催されるイベントに積極的に協賛している。ラスベガス・サンズは、2018年10月に安倍首相が訪米した際、トランプ大統領から日本参入について働きかけがあったという報道もある。

日本では、ギャンブル依存症を懸念する声もあり、カジノに注目が集まりがちだが、日本における富裕層ビジネス(特に富裕層インバウンドビジネス)という視点では、シンガポールのマリーナベイ・サンズなどのようにMICE利用で外国人富裕層(経済団体、医師会など)の誘客に大いに期待が持てる。

 

当社では、統合型リゾート(IR)施設整備における海外富裕層を対象とした各種富裕層リサーチ(アンケート調査、デプスインタビュー調査など)に関するご相談を随時受け付けています。自治体やデベロッパーなどからのお問い合わせをお待ちしています。

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